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ROCKY DAYS
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Water

水は母なる。と人は云う。 私が水を撮る理由はいくつかあるが、 「人にとって大事なものであるのに不確実に満ちている」 からだろうか。 前提として地球は水の惑星と言われるように7割は海でできており、体組成の約60%を水で占めている。更に言えば常に体内の水は失われ続け、水を摂取しなければ死に至る。 水は命をもたらす恵である反面、水中では呼吸はできず死に至らしめる恐怖をもたらす一面を併せ持つ。 古来より雨乞いをし、雨を降らすための祈祷の風習、オアシスとも呼ばれるほどの女神の姿を彷彿とさせる。一方で人が死を選ぶための手段で海に飛び込み、オフィーリアのように入水するような、暗く、重く、引きづり込まれる怪物をも連想させる。 まさに”from the cradle to the grave”ゆりかごから墓場までという言葉が似合うのではないか。 それほど人類にとって欠かせない存在であるから、水への研究も盛んだ。H2Oは最も一般的な化学式ではないだろうか。水素を加熱することで酸素分子と結合し水分子となる。中学校の理科の実験で必ずと言っていいほど通過しているだろう。ここまではいい。 ただ水分子をよりマクロな系で見る、つまり流体として認識した時途端に複雑さを増す。 流体の動きを示す式に、ナビエストークス方程式という基本的な流体力学の式がある。あらゆる挙動を調べるときに必ずこの式を用いる。 しかし驚くべきことにこの方程式未だ解けていないのだ。 ミレニアム問題という解けたら100万ドル貰えるほど世界中の頭脳を用いても解けないほど難解ということだ。実際使用する際は、あらゆる仮定をすることでやっと使用できる。それでも簡単シュミレーションに何時間もかかることもザラである。 つまり前置きが長くなったが「水」の挙動というのは人の理解を簡単に超えていく存在であり、確実に予測することが非常に難しいのだ。 身近の海を見てほしい。もう一度見直した時に同じ姿で映っているだろうか。むしろ波打つ海の姿を全く同じ姿で複写できるだろうか、不可能に近い。 だからこそ絶え間なく姿を変える水の「変化」。同時に光の「脈動」これらを捉えることが私にとって魅力的であると感じるのだ。 分からないものに神秘性を見出し、それに焦がれ続ける愚者である。

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